側梁の内側と外側を継ぐ溶接そのものが破断の原因ではない。
この溶接の盛り上がりが、バネ受けと側梁の接点を狭めるという弊害があり、
間接的な原因には成り得ているのだが、この溶接個所が破断したのではない。

バネ座の溶接個所(梁底面部に限定して話す)は、バネ座周辺部ではなく、四か所。
 → http://www.westjr.co.jp/press/article/items/180228_02_nozomi.pdf
一方、この台車は、バネ中心の棒だけで車軸を支える構造ばので、バネ座溶接部には、
加減速時に、下図のように引き剥がす方向で大きな力が加わる。
この大きな力を主に側梁底面の小さな四点(溶接部)で受ける為、ここに亀裂が生じた。

一度亀裂が生じれば、華奢な側梁が破断するのは時間の問題。