滋賀県東近江市で2015年5月に開かれた「東近江市大凧(おおだこ)まつり」で100畳敷大凧が落下し堺市の男性=当時(73)=が死亡した事故について、大津簡裁で16日、まつりの実行委を構成する東近江市が遺族に解決金を支払うことで和解が成立した。

 和解内容は、同市が遺族に解決金3200万円を支払うなど6条項。同市の小椋正清市長は市役所で記者会見し「一つのけじめがついたが、事故が全て収束したとは認識していない。二度とこのような事故が起こらないように安全体制に万全を尽くしていきたい」と述べた。

 16年から中止されている大凧まつりの再開については、同年3月に市職員と保存会役員の計3人が業務上過失致死傷の疑いで書類送検されていることを受けて「刑事事件としてはまだ終わっていない。今の時点で再開の検討はすべきでない」とした。



京都新聞 2018年03月16日 23時20分
http://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20180316000145