ディスプレー製品3機種のリフレッシュレート(画面切り替えの動作周波数)について、(60ヘルツを120ヘルツと)誤表記してしまった件については、弊社が自主申告で消費者庁さんにご報告しました。次のディスプレーを開発しようと思い、過去モデルの検証を始めたところ、リフレッシュレートが120ヘルツも出ていないのではないかと気付きました。120ヘルツと60ヘルツの違いは、人間の目で見たらほぼ分からないのですが、スローモーションカメラで撮って確認した結果、60ヘルツということが分かったのです。

 お客様からのクレームなどはありませんでしたが、「私たちは間違いを正したい」と考え、消費者庁にご相談したところ、「自主申告」という手段があることを知り、今年4月に申告・公表する流れになりました。ほぼ同じ製品を「DMM.makeモデル」としてDMMさん向けにも供給しており、公表はそちらと足並みをそろえております。

 ただ、対応は異なります。調べたところ、60ヘルツであっても私たちの製品と同じ性能で、価格がそれを下回るものは市場にありません。差分をいくらと見積もるかは非常に難しいですが、お客様に一番ご負担の掛からない形で、私たちのおわびの気持ちも伝わるのではと考え、UPQとしては2000円のキャッシュバックをすることにしました。

 一方、DMMさんは返金・返品という対応を取っていらっしゃいます。やはり、会社の違いがありますし、対応が個々で違うのは消費者庁としては構わないというお話でした。DMMさんの対応に何か言うつもりはありませんし、私たちの対応が間違っていたとも思ってはいません。


全文はそーす

1人家電メーカーUPQが直面した焼損事故
中澤優子氏[UPQ(アップ・キュー)代表取締役CEO]
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/15/279177/022600035/?P=2&;ST=smart