バンナムHD、社員2000人に自社株 「株主目線」広い範囲で
2018/3/17 2:00
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28229350W8A310C1DTA000/

 バンダイナムコホールディングスは本社・国内グループ会社の社員の3分の1に相当する約2000人に自社株を付与する。一般の社員にも株式を保有してもらうことで社内のより広い範囲で株主・投資家に目線を近づけ、企業価値の向上につなげたい考えだ。
 持ち株会を通じて2019年3月期から3年間、毎月5000円以上を積み立てる社員に、会社負担で50株を追加で付与する。対象は約6000人で、そのうち約3分の1が応募した。必要となる株式はすでに市場から買い付けている。
 なるべく多くの社員が同社の株式1単元(100株)以上を保有するのが目標。「社員に経営参画意識を高めてもらいたい」(浅古有寿最高財務責任者)ためだ。
 足元でバンナムHDの株価は4000円前後。会社付与の50株があれば、20万円程度で1単元を取得できる。持ち株会では社員の拠出金の約1割相当を奨励金として会社側が追加している。社員が自身の負担で毎月5000円を3年間積み立てると、奨励金も含めて約20万円に達する計算だ。
 バンナムHDでは役員に対しては報酬の一部を持ち株会で積み立てることを義務付ける一方、業績に応じて現物株式も付与している。