すさみ町沖でタンカーと貨物船衝突、積荷の燃料流出
2018年03月18日 16時55分
http://wbs.co.jp/news/2018/03/18/116513.html

昨夜(17日)、すさみ町の沖合いで、タンカーと貨物船が衝突する事故があり、けが人はありませんでしたが、積み荷の燃料の一部が海上に流出しました。
きのう午後8時前、すさみ町江須崎(えすざき)の南西およそ6キロの海上で、ケミカルタンカー「第八昭栄丸(だいはちしょうえいまる)」499トンと、パラオ船籍の貨物船「DONG KUN7(ドンクン セブン)」2838トンが衝突しました。この事故によるけが人はありませんでしたが、「第八昭栄丸」に積んでいた燃料の一部が海上に流出しました。田辺海上保安部から巡視船艇などが現場に向かい、状況の調査や事故の原因などを調べています。
調べによりますと、流出したのは、火力発電所の燃料として使用される軽質油で、きょう(18日)午前9時すぎの時点で、船から南南東方向に、幅50メートル、長さ400メートルにわたって、薄く筋状に広がっていて、毒性と引火のおそれがあるとして、サルベージ船などにより拡散作業が行われました。また、現場の測定では、人体に影響を及ぼすガス濃度は検出されませんでした。午後2時50分現在では、新たな流出はなく、海上の流出物も拡散されて確認できなくなっているということです。
「第八昭栄丸」は、三重県の四日市から岡山県倉敷市の水島(みずしま)に向け航行中、「DONG KUN 7」に積み荷はなく、韓国の浦項(ボハン)から静岡の田子の浦(たごのうら)に向かっていました。