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3月19日 14時10分
ロシアの大統領選挙でプーチン大統領は、歴史的な圧勝をおさめましたが、インターネット上では投票所で不正が行われたとして、監視カメラの映像が相次いで投稿されました。

ロシアの大統領選挙で、現職のプーチン大統領は、初当選した2000年以降で最も高い得票率で歴史的な圧勝を印象づけました。

その一方で、インターネット上では、投票所で不正が行われたとして各地の監視カメラの映像が相次いで投稿されました。

このうちモスクワ州にある町の投票所に設置された監視カメラの映像では、投票開始後、まもなくして担当者の女性が机の下から投票用紙を取り出し、別の女性に渡して繰り返し投票箱に入れさせている様子が撮影されています。

地区の選挙委員会は18日、投票所の責任者が直接不正に関わった疑いで警察の事情聴取を受けたことを認め、投票箱に入った投票用紙はすべて無効にしたことを明らかにしました。

ロシアでは、これまでの選挙で繰り返し投票での不正疑惑が指摘されてきたため、選挙管理委員会は、今回、全土の投票所のうち、およそ4万3000か所に監視カメラを設置し、投票の様子や開票作業をすべてインターネット上で中継しました。

ロシアの選挙管理委員会としては、選挙の透明性と公正さをアピールする狙いがありましたが、不正が根絶できないことをさらけ出す結果となりました。

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