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3月23日 4時52分
ことし11月のアメリカ議会の中間選挙を占う前哨戦として注目された東部ペンシルベニア州の連邦議会下院の補欠選挙は、大接戦の末、与党・共和党の候補者が敗北し、トランプ政権にとって打撃となりそうです。

アメリカ東部ペンシルベニア州で、今月13日に行われた連邦議会下院の補欠選挙は、開票の結果、野党・民主党のコナー・ラム候補の得票が、与党・共和党のリック・サコーン候補の得票をわずかに上回る大接戦となり、両陣営が再集計を求めるかどうかに関心が移っていました。

こうした中、共和党のサコーン氏は21日発表した声明で、「敗北を認める」として、票の再集計などを求めない考えを明らかにし、民主党のラム氏の勝利が確実になりました。

かつて鉄鋼業などが栄えていたペンシルベニア州は、トランプ大統領の熱狂的な支持層である白人労働者が多く、おととしの大統領選挙を勝ち抜く原動力となった地域です。トランプ大統領が今月、鉄鋼製品などに高い関税を課す異例の輸入制限措置の発動を指示したのは、今回の選挙を意識したためとも見られていました。

ことし11月のアメリカ議会の中間選挙を占う前哨戦として注目された選挙での今回の敗北は、トランプ政権にとって打撃となりそうです。