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3月24日 5時18分
災害で避難生活を送る人たちの健康を管理するため、厚生労働省は新年度から、医師や保健師などによる新しい支援チーム「DHEAT」を立ち上げ、被災地に派遣していくことになりました。

7年前の東日本大震災やおととしの熊本地震では、多くの人たちが避難生活を送り、地元の保健所の職員だけでは被災者の健康状態を適切に把握できないケースがありました。

このため厚生労働省は、新年度から、大規模な災害が起きた時に全国から医師や保健師、それに薬剤師や管理栄養士などを集めて「DHEAT」と呼ばれる支援チームを結成し、被災地に派遣していくことになりました。

DHEATは1週間から数か月程度、現地の保健所などに入り、地元職員の業務をバックアップしながら被災者の健康管理に当たります。

持病がある人や、アレルギーを持つ子ども、それに体が弱い高齢者が避難所に何人いるか把握し、医師や保健師をどこに派遣するか決めます。

また避難所でノロウイルスなどの感染症の患者が出た場合、速やかに専門の医師などを派遣して感染の拡大を防ぎます。

厚生労働省はDHEATの運用を始めるために昨年度から全国で研修を実施し、これまでに医師や保健師などおよそ1200人が受講し準備を進めています。