◆<米補佐官更迭>相次ぐ高官交代、日本政府も困惑

日本政府は、米国の国家安全保障問題担当のマクマスター補佐官が更迭されたことを受け、北朝鮮対応などに影響が及ばないか注視する方針だ。
安倍晋三首相は4月初旬にも訪米してトランプ大統領と会談する予定。
その直前に米高官が相次いで交代する異例の事態には「不安になる」(防衛省幹部)と困惑がのぞいた。

米政権は13日にティラーソン国務長官を解任し、後任のポンペオ米中央情報局(CIA)長官はまだ正式に就任していない。
首相は23日、小野寺五典防衛相に「こういう状況だから、マティス国防長官との関係はしっかりやってほしい」と指示した。

ポンペオ氏や、マクマスター氏の後任のボルトン元国連大使はいずれも対北朝鮮強硬派で、米側の出方は読みにくい。
16日にマクマスター氏と会談していた河野太郎外相は「驚いている。非常に日本を理解し、実直な方だ」と惜しんだ。

首相官邸の谷内正太郎国家安全保障局長は、昨年2月にフリン前補佐官が辞任したため、後任のマクマスター氏と個人的なパイプを築いてきたが、再び協議相手が代わることになった。
ただ外務省出身の谷内氏は、ブッシュ政権で国務次官だったボルトン氏とは旧知の仲で、「言いたいことをズバズバ言う」(日本政府筋)ボルトン氏と改めて関係強化を急ぐ考えだ。

毎日新聞 2018/3/23(金) 21:21
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