東芝は、フジテレビ系のアニメ「サザエさん」の番組スポンサーを、一部地域を除いて25日の放送をもって降板する。

経営再建の一環で広告戦略の見直しを進めており、半世紀にわたるスポンサーの役割に幕を下ろす。

 国民的番組であるサザエさんは、1969年に放送が開始され、東芝は当初からスポンサーとして番組を支えてきた。単独提供の時期が長く、サザエさんが番組冒頭で東芝の提供を伝えるシーンは、日曜夕方の家庭でおなじみとなってきた。

 東芝は巨額損失で経営難に陥って以降、家電事業を大幅に縮小し、法人向けビジネスに注力するようになっている。一般消費者に広く訴えるCMのメリットが薄れていた。

2018年03月24日 21時35分
YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20180324-OYT1T50070.html

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東芝、半世紀のCM提供に幕=国民的アニメ「サザエさん」

 経営再建中の東芝は、一部地域を除いて25日放送分を最後に、国民的アニメ番組「サザエさん」のスポンサーを降板する。経費節減策の一環で、約半世紀にわたるCM提供に幕を下ろす。
 4月からは日産自動車などがスポンサーを続けるほか、インターネット通販大手アマゾンジャパン(東京)や子ども・ベビー用品の西松屋チェーン、大和ハウス工業が新たに加わる。
 東芝は、サザエさんのテレビ放映が始まった1969年からメインスポンサーを務めてきた。
 だが米原発事業をめぐる巨額損失で業績が急激に悪化。「全ての項目で、支出に見合った収入があるのか洗い出す」(平田政善専務)として費用対効果を見直し、昨年11月に降板を決めた。白物家電事業を中国資本に売却しており、一般消費者への宣伝効果を意識する必要性が薄れていた。

(2018/03/24-15:46)
時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018032400538&;g=eco