新潟県糸魚川市で2016年12月に起きた大火の被害総額は10億7724万6000円だったことが、市消防本部の集計で分かった。市は大火の記録をまとめた冊子「糸魚川市駅北大火〜1年の記録〜」に被害額を記し、大火の記憶を次の世代へとつないでいく方針だ。

 被災した全145世帯が失った家屋や家財などの金額を、昨年11月30日時点の資産価値換算で集計した。

 1年の記録は第1部「火災の概要」と第2部「復旧・復興に向けて」に資料を加えたA4判84ページ。「火災の概要」に被害額を記し、延焼規模が時間と共に拡大していく様子を図などで分かりやすく示した。飛び火の確認地点も記してある。

 「復旧・復興に向けて」では、被災者支援など大火直後の取り組みから、復興まちづくり計画策定の経緯、大火1年を振り返って開かれたシンポジウムの様子までを網羅した。

 計1500部製作し、図書館など公共施設に配布する。同時に市教委は小中学生向けにA5判27ページの副読本「糸魚川市駅北大火の記憶」を2200部製作。4月から社会科などの授業で使う。

 一方、市がまとめた被災者状況調査(3月1日現在)によると、被災地内に居住し被災した108世帯のうち、16世帯が被災地内で再建などを終え、現地での生活を始めている。また38世帯は被災地内で自宅を再建する意向で、18世帯は被災地内に建設される市営住宅への入居を決めた。

 また、被災56事業所のうち44事業所が仮設店舗などで営業中で、うち31事業所が被災地を含む復興まちづくり計画の対象エリア内で再建予定だと回答している。廃業は6事業所だった。【浅見茂晴】

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180325-00000010-mai-soci
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https://mainichi.jp/articles/20171115/k00/00e/040/282000c
http://cdn.mainichi.jp/vol1/2017/11/15/20171115k0000e040284000p/8.jpg