校長室で女性教諭の顔に頬をつけ、「キスをしていい?」と発言したとして、東京都教育委員会は26日、区立小学校の男性校長(65)を停職3カ月の懲戒処分にした。さらに交際中の女性にテストの採点を行わせた多摩地域の公立中学校の男性主任教諭(51)を減給10分の1(1カ月)にするなど、計7件の懲戒処分を行った。

 都教委によると、校長は1月17日午後、校長室に書類を持ってきた女性主任教諭を抱き寄せ、右頬を女性の右頬に当てるとともに「キスをしていい?」と発言したとされる。

 女性は体を引き離し、翌日に副校長に相談。「不快感、嫌悪感、恐怖感をおぼえた」と話し、校長は「(女性に対し)申し訳ない気持ちでいっぱい」と反省しているという。

 減給処分となった男性主任教諭は平成27年11月、生徒約180人分の定期テストの答案を無断で持ち出し、ファストフード店で交際中の女性に採点をさせたとされる。また26年9月〜28年8月に複数回、この女性を校舎内に入れ、抱き合ったり、キスしたりする性的な行為を行うなどしたという。

 女性が地元の教育委員会に「学校を不適切に使用した」と連絡したため発覚。教諭は「教員としての自覚が欠如していた」などと述べているという。

 一方、戒告処分となった多摩地域の公立中学校の男性主幹教諭(60)は29年3月、校舎内で生徒の母親に「かわいいと思っていた。外で会いたい」と発言。その後にメールで「一緒に帰りませんか。車なので人目を気にしないですむ」と誘ったとされる。

 この母親が警察に相談。教諭は「親しくなりたいという気持ちがあったが、申し訳ないことをした」と話しているという。

http://www.sankei.com/smp/affairs/news/180326/afr1803260030-s1.html