トヨタはニューヨーク国際オートショーで発表を予定している新型「カローラ ハッチバック」の画像と概要を公開した。米国ではサイオン「iM」やカローラ「iM」として販売されていたモデルの後継となる。つまり、先日のジュネーブ国際モーターショーで発表された新型「オーリス」の米国仕様だ。

欧州向けオーリスと米国向けカローラ ハッチバックの最も大きな違いはパワートレインだ。オーリスには2種類のハイブリッドのほか、1.2リッター直列4気筒直噴ターボ・エンジンが設定されているのに対し、米国仕様のカローラ ハッチバックは新開発の2.0リッター直列4気筒直噴エンジン「Dynamic Force Engine」を搭載する。今後、ハイブリッドや他のエンジンも用意されるかどうかは明らかになっていない。

トヨタはカローラ ハッチバックを「Fun to Drive(運転が楽しめる)」なクルマと位置づけているので、トランスミッションも新型6速MTが用意されている。シフトチェンジ時に自動的に回転数を合わせる「iMT」制御により、スムーズな変速と耳で楽しめるスポーティさが味わえそうだ。もう1つのトランスミッション「Dynamic-Shift CVT」は、スポーツ・モードによる仮想的な10速ギアとパドルシフトを備え、さらに力強い発進加速を可能にした発進用のギアが乗用車用CVTとして世界で初めて採用されている。

車体サイズは全長4,370mm × 全幅1,790mm × 全高1,435mmと、先代のカローラ iMよりも40mm長く、30mm幅広く、25mm低い。ホイールベースも40mm延長されて2,640mmとなった。

安全技術に関しては、北米で販売するトヨタ車として初めて第2世代型の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を標準搭載。夜間にも対応した歩行者検知や自転車検知(昼間のみ)、レーダークルーズコントロール作動時に車線維持に必要な運転操作の支援を行う「レーントレーシングアシスト(LTA)」、カメラで認識した道路標識をマルチインフォメーションディスプレイに表示する「ロードサインアシスト(RSA)」などの新機能が加わった。

ダッシュボードには8インチのタッチスクリーンが標準装備。トヨタが米国で展開しているマルチメディア・システム「Entune 3.0 Audio」は、iPhoneの機能を車載ディスプレイで操作できる「Apple CarPlay」や、音声サービスの「Alexa」を利用可能な「Amazon Alexa」に対応する。

カローラハッチバックは全体的に見て、グローバルプラットフォーム「TNGA」の特にサスペンション技術により、曲がりくねった道路における操縦性とドライバーの関与が重視されている。ねじり剛性は従来のカローラ iMに比べ60%向上し、リアのマルチリンク式サスペンションのおかげで車両応答性も高まっているという。カローラハッチバックは今年の夏に米国で2019年モデルとして発売になる予定だ。日本でも2018年初夏から発売されるという。

2018年03月25日 20時45分 (動画あり)
https://jp.autoblog.com/2018/03/25/2019-toyota-corolla-hatchback-new-york/

米国仕様の新型「カローラハッチバック」
https://s.aolcdn.com/hss/storage/midas/d3f70dee1d63ef2dd7ed5cd8832e6d39/206242993/20180323_01_27_s.jpg
https://s.aolcdn.com/hss/storage/midas/f479ab0ddf61c681b1ab0b1d72bdc1a8/206242990/20180323_01_17_s.jpg
https://s.aolcdn.com/hss/storage/midas/960e0b533017aac06b1a79d8b060b48f/206242991/20180323_01_38_s.jpg
https://s.aolcdn.com/hss/storage/midas/15850e8f244d65a57bcfc2ae0f9aa2f0/206242992/20180323_01_22_s.jpg