https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180328-00000068-dal-spo

岡山県倉敷市のボートレース児島は28日、選手14人が体調不良を訴え、この日から30日までの
レース開催の中止、打ち切りを発表した。倉敷市保健所は集団食中毒の可能性があるとみて原因を調べている。

児島ボートでは25日から6日間の日程でボートレースを開催していた。異変が起きたのは27日の開催3日目の夜。
レース場に隣接した宿舎で17時からの夕食後、すぐに10数人の選手が嘔吐(おうと)や下痢などの症状を訴えた。
6人が病院へ救急搬送され、うち1人の宝田亮治は入院を余儀なくされた。

その後も体調不良を訴える選手が続出し、28日朝には出場選手の半数近くに達したため、施行者の倉敷市は
レースの継続は困難と判断し、28日以降の開催の中止、打ち切りを決めた。現在は、全員が快方に向かっているという。

この開催で選手代表を務めた森秋光(48)=岡山・65期・A2=は「自分も下痢の症状は出たが、気が張っていたので
我慢できた。出場選手には申し訳ない」と話した。また、ベテラン選手の1人は「過去にこんな経験はない」と
戸惑いの表情を見せた。ボートレース選手は開催中、レースの公正、安全を確保するため、外部との接触を断たれている。
この日、宿舎には20〜50代の男性選手45人が滞在していた。

日本モーターボート競走会広報課は「近年、インフルエンザでも中止打ち切りなどはなく、このような事例は記憶にない」
と戸惑いと隠さなかった。児島ボートの矢島薫・競走執行委員長は「ファンの皆さまには大変ご迷惑をお掛け致しました。
倉敷市保健所の調査報告を受け、次開催へ向け対応して参ります」と謝罪した。

28日の児島ボートでは、出場した全選手に聞き取り調査が行われ、12時前には全選手が管理解除となった。


28日の開催中止、29、30日の打ち切りを知らせる児島ボートの張り紙
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