◆名古屋城の石垣 自衛隊員が清掃

花見の観光客でにぎわう名古屋城で、石垣をきれいにしようと陸上自衛隊のレンジャー隊員らが清掃活動を行っています。
名古屋城の石垣は角度が急で高さも10メートル前後あることから、ふだんの掃除が難しく名古屋市は去年から自衛隊に清掃活動を依頼しています。

ことしは有事や災害の際に最前線で任務に当たるレンジャー隊員を含む、陸上自衛隊守山駐屯地所属の第35普通科連隊の隊員161人が参加しました。
清掃は、午前9時すぎに始まり、隊員は6つの部隊に分かれて、それぞれ近くの木に固定した命綱を腰に巻いて慎重に石垣を降りていきました。

そして、枝きりばさみやなたを使って石垣に生えた雑草を取り除いたり、隙間にたまった落ち葉を堀に落としたりしていきました。
また、ボートに乗った隊員が堀の水面に浮かんだ雑草や枯れ葉を網を使ってすくって集めていました。
陸上自衛隊第35普通科連隊の曽根勉連隊長は「日頃の訓練の成果を市民のために役立てたいと思い活動しています。隊員の活躍できれいになった名古屋城を多くの方に見ていただきたいです」と話していました。

NHKニュース 2018年3月28日12時27分
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20180328/3211551.html