福山駅前の「再生ビジョン」完成 20年後想定、芝生広場やオフィス
2018/03/28 19時26分 更新 山陽新聞デジタル
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福山市が初公開したまちづくり終了後のJR福山駅周辺の完成予想図。観光客や住民が駅周辺にあふれ、緑豊かな開放的空間が広がっている
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広島県福山市が市中心部の活性化を目指して作成を進めていた「福山駅前再生ビジョン」が完成し28日、市内であったフォーラムで公表された。
20年後の駅前を「緑豊かな芝生広場を中心に、周囲をオフィスや飲食店街が立ち並ぶ空間」と想定しており、枝広直幹市長や駅前再生協議会座長を務めた建築・都市・地域再生プロデューサーの清水義次さん(69)=東京=らは今後の取り組みとして福山城と駅、中央公園(霞町)をつなぐ南北の空間を軸にした「公民連携のまちづくり」を訴えた。

参加した約120人を前に、清水さんは講演で「民間不動産活用による小規模なリノベーション(修復)と、道路や公園など公共不動産の大規模リノベーションを重ねて進めることがエリア価値を高める」と指摘。

全国でまちづくりに取り組む建築家西村浩さん(50)=同=はパネルディスカッションで「駅周辺の駐車場を再編、集約し人が歩き回って楽しめる空間づくりを」と強調した。

ビジョンは、伏見、三之丸町など駅南側約10ヘクタールを中心に市街地約187ヘクタールを対象に設定。市は今回の再生ビジョンをもとに5月にも官民による「駅前デザイン会議(仮称)」を設置して議論を深め、20年後に向けたまちづくりの具体案を示す。

フォーラム終了後、枝広市長は「新年度から公共空間の整備を本格的に進め、備後地方の玄関口の活力再生を早急に実現させる」とした。