「まずーい、もう1杯」。90年代テレビCMの影響で一躍世間の認知度が上がったのが「青汁」です。「苦い」や「くさい」のイメージが根強い青汁ですが、青汁市場は急成長中。その背景を取材しました。

飲料大手「伊藤園」の調査では、青汁市場の規模はここ10年ほどで右肩上がり。現在では1000億円を超える規模まで成長しているといいます。
青汁のことは青汁屋に…ということで、東京・目黒区の青汁専門店へ。青汁専門店「natural−lism」代表の渡辺文野さんは、野菜不足な生活の影響で体調を崩していた時に青汁を飲み始め、若い世代にも「青汁」の魅力を伝えようと専門店を開きました。

タブレット状で手軽に飲める商品や、日頃の食生活に「プラス」できるアイデアの提案により、根強いリピーターもいるということです。
各メーカーも「飲みやすさ」や「機能性」に工夫を凝らし、4月には「プロテイン」が配合された商品が発売されます。この商品を販売する「日本薬康」の青汁関連商品の出荷数は、前年比の2倍に増加。

農林水産省によりますと、1人あたりの野菜の消費量は伸び悩み、世代別の摂取量を見ても「野菜不足」は顕著。
野菜不足解消」への期待感は十分に浸透していますが、これに加え、味や機能性の多様化も進んでいる青汁は今後、さらに市場が拡大するポテンシャルを秘めているといえそうです。

2018/03/29 05:00
テレ朝ニュース
http://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000123891.html