昨年1月、新潟県の茂倉岳を登山中に行方不明になったとされていた兵庫県豊岡市地域おこし協力隊員=当時=の男性(33)が、実際は静岡県など各地を転々としていたことが、同市などへの取材で分かった。茂倉岳近くの駅駐車場に軽乗用車を止めっぱなしにするなど、山で遭難したように見せかけていたという

 同市によると、静岡県警や家族らから昨年5月、男性が生存していると連絡があった。同市は協力隊員の委嘱期間が既に終了していたため、公表しなかった。男性は秋に同市を訪れ、「進路などで思い悩み、心を病んで逃げてしまった」と謝罪したという。

 男性は2016年5月から同市のまちづくり協力隊員として活動。同年12月末に群馬の実家に帰省し、17年1月3日に日帰りで茂倉岳へ登山に出掛け、行方が分からなくなったとされていた。新潟県警などが捜索したが見つからず、同年3月末で協力隊員としての委嘱期間も終了していた。

 豊岡市は「このような形で豊岡を離れてしまったことは残念だが、無事が確認されたことはよかった」とコメントした。(秋山亮太)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180328-00000014-kobenext-l28