◆中国の宇宙ステーション「天宮1号」、北カフカスの一地方に落下の可能性

今後、中国初の宇宙ステーション「天宮1号」が大気圏に突入し、1週間かけて大気圏で焼失し、この際に一部の残骸が地球表面に到達する可能性がある。
欧州宇宙機関(ESA)が発表している。

現在、ステーションは高度およそ200キロに位置し、1日当たり4キロずつ高度を下げている。
地球表面までの距離が70キロのところで、ステーションはばらばらになるとみられている。

研究者らの計算では、残骸は北緯43度と南緯43度の間の地表に到達する可能性がある。
この地方には、南米のほとんど全域と中米、南欧、アフリカ全域、中東、東・東南アジアの大部分が含まれることになる。

この際、落下の可能性がある地帯にはロシア領の小さな区域もある。
北カフカスの一地方であるダゲスタンの南部だ。

ステーション「天宮1号」は2011年に打ち上げられた。
この時から、中国はロシアと米国に続き、有人宇宙ステーションを打ち上げることができた3番目の国となった。

ステーションのミッションは2016年3月16日に完了。
その後、中国はステーションの軌道を修正していない。
落下は制御されないものとなる。

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sputnik日本 2018年03月28日 17:29
https://jp.sputniknews.com/science/201803284722127/