漢字を専門に研究する日本初の「日本漢字学会」の設立総会が29日、京都市左京区の京都大で開かれた。

 これまで漢字に関する研究は東洋史などの学会で行われてきたが、初の専門学会として、研究者以外の一般参加も歓迎し、漢字の成り立ちや音のほか、書道や漢字教育など幅広い分野で研究していく。

 日本漢字能力検定協会(京都市東山区)が呼び掛け、阿辻哲次京大名誉教授(中国語学)や池田証寿北海道大大学院教授(国語学)ら29人が発起人に名を連ねた。初代会長には阿辻氏が就任。「専門家だけでなく、漢字愛好家も参加することで研究の裾野が広がっていくと思う」と展望を語った。

 会員の論文を集めた学会誌などを発行するほか、12月に第1回の研究大会を開く予定。



産経WEST 2018.3.29 18:53
http://www.sankei.com/west/news/180329/wst1803290076-n1.html