廃止届けを出した「わんずまざー保育園」。園名を記した看板は取り払われていた
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 不適切な保育実態が明らかになり、こども園の認定を取り消された姫路市の「わんずまざー保育園」が、同市に廃止届を出していたことが、29日までの同市などへの取材で分かった。

 同市などによると、元園長の代理人弁護士が、今月6日に市監査指導課へ認可外保育施設の廃止届を提出し、受理された。休園中のため、昨年12月31日付での廃園になった。同課は「こういう残念な終わり方をする施設は最後であってほしい」とコメントした。

 一連の問題では兵庫県と同市による特別監査で、同園が定員を超過して園児を受け入れていたことが発覚。通常より少ない給食を提供していたほか、保育士に無給勤務をさせるなど不当な雇用実態も明らかになった。県は昨年4月1日付で認定を取り消した。

 また、同市は昨年10月、正規の園児に使うべき給付費を不正流用するなどしたとして計4693万円の返還を請求、同園は応じた。(井沢泰斗、伊藤大介)

2018/3/30 05:55
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