備えが必要なのは、大地震や津波だけではない。東京都は30日、台風が接近した際などの高潮による被害をまとめた想定マップを公表した。

 東京の東のエリアが赤く染まった地図。墨田区の99%、葛飾区の98%など広い範囲に高潮による浸水被害が出ることを想定したものだ。
 東京都・鈴木俊一水防対策担当課長都庁:「地形的・地理的な条件で非常に高潮の影響を受けやすい」
 高潮といえば、台風が接近した際などに海水面が平常よりも高くなる現象で、海岸のみならず、川の周辺でも広く被害をもたらす危険性がある。30日に東京都が初めて公開した浸水想定区域図。あくまで想定しうる大規模の高潮が発生したという条件で作られたが、江戸川区JR平井駅の周辺は地面から6メートルほどの高さまで水没してしまう。想定される区は17区。面積にして23区の3分の1。約400万人に影響を与える可能性があるという。衝撃的な被害の大きさに周辺の住民は…。
 江東区の住民:「びっくり。まさかこんなところまで来るなんて、ちょっと信じられないですから」
 事実、東京でも過去に高潮による被害は起きている。1949年には100人以上の死者が出たことも。体験した男性は…。
 1949年の台風で浸水被害を体験した人:「70年前くらい泳いでましたから」
 東京都・鈴木俊一水防対策担当課長:「(堤防などの)ハード整備を超えるような1000年に一回、非常に確率的には低いが、今後起こる可能性があるかもしれない。(いざという時)避難だとか、そういう防災行動につなげて頂くようにこれを活用していきたい」

動画http://ex-ann-w.webcdn.stream.ne.jp/www11/ex-ann-w/000124069.mp4

テレ朝ニュース 2018/03/30 17:33
http://news.tv-asahi.co.jp/sphone/news_society/articles/000124069.html