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3月31日 18時53分
札幌などと北海道の日高地方を結ぶ都市間バスが、アイヌ文化の伝承活動が盛んな平取町を走る際、アイヌ語での車内放送が1日から行われることになり、31日、町の人たちにアナウンスの内容がお披露目されました。

アイヌ語による車内放送は内閣官房アイヌ総合政策室などが企画したもので、31日、平取町で町の人たちを集めてバスの中でアナウンスの内容がお披露目されました。

このうち、「お降りの方はお知らせください」という日本語の案内のあとには「ラパン ルスイ チキ ウンヌレ ヤン」とアイヌ語でアナウンスがあり、参加した人たちはスピーカーから流れる音声にじっと耳を傾けていました。

アイヌ語の音声は、地元のアイヌ民族の女子高校生が担当し、先月に収録されました。

平取アイヌ協会会長の木村英彦さんは「アイヌ民族にとって最も大事な言葉を知ってもらうことが、アイヌ文化への理解が広まるきっかけになる」と話していました。

内閣官房アイヌ総合政策室北海道分室の佐藤久泰さんは「日常の中でアイヌ文化に触れる機会を増やすために、公共交通での放送を増やしていきたい」と話していました。

このアイヌ語の車内放送は、札幌市や苫小牧市などと北海道の日高地方を結ぶ都市間バスが平取町内を走る際に聞くことができます。