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宮城県女川町から西宮市に贈られた「津波桜」が、初めて花を咲かせました。

先週末、西宮市の越水浄水場で始まった桜の通り抜け。

20種類、およそ120本もの桜が満開に咲き誇り、見ごろを迎えています。

【花見客】「咲いてる〜!きれい!」

その中に一本だけ、一際小さな桜の木がありました。

東北から送られた「津波桜」。ことし初めて花を咲かせました。

東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県女川町。

町のシンボルだった桜の木もほとんどが津波で流されました。

その中で、かろうじて流されずに残った2本のソメイヨシノ。

震災の翌月に花を咲かせたのです。

【花見客】「すごい、桜吹雪だよ」

女川町の人たちによって津波桜の苗木がつくられ、去年、震災後の応援職員の派遣で交流のあった西宮市へその苗木が譲られたのです。

【津波桜を案内する人】「津波が来て幹だけ残って、奇跡的に咲きました」
【花見客】「強いですね、生き残って」

【応援職員として女川町に派遣された福嶋明さん】
「この西宮と女川の震災の復興支援を通じた絆というのが、次の世代にも語り継がれていくひとつの大きな桜の木になるんじゃないかなと思います」

【津波桜を見た人】
「周りの木と同じように大きくなってほしい」
「震災に遭ったところが復興していくように、桜も大きくなってほしいですね」

東北と阪神、2つの被災地をつなぐ津波桜は懸命に花を咲かせています。