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4月3日 4時41分
先月佐賀県にある玄海原子力発電所3号機で配管に穴があき、蒸気が漏れているのが見つかったトラブルで、穴があく兆候が見落とされていたことがわかりました。九州電力では、ほかの原発でも問題がないか調べることにしています。

佐賀県玄海町にある玄海原発3号機は、先月23日、7年3か月ぶりに再稼働しましたが、30日の夜、放射性物質を含まない蒸気が漏れているのが見つかりました。

トラブルは、蒸気に含まれるガスなどを取り除くための設備につながる配管に直径1センチほどの穴があいて起き、配管の金属製のカバーにさびが見つかったことから九州電力は、雨水がしみこみ、腐食が起きた可能性が高いとしています。

九州電力によりますと、配管の点検は、目視による確認をしていましたが、穴があく兆候が見落とされていたということです。

九州電力は、玄海原発4号機と、すでに再稼働した鹿児島県にある川内原発についても問題がないか調べることにしています。

また、九州電力は今後、穴があいた配管と、同じような15本の配管を交換するため、今月24日に予定されていた玄海原発3号機の営業運転は遅れる見通しです。