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4月3日 21時53分
アメリカ南部のテネシー州で、黒人差別の撤廃を求める公民権運動を率いたキング牧師が暗殺されてから50年になるのを前に、キング牧師の娘が現場を訪れて「社会の分断や対立という課題は今も続いている」と語り、人々のさらなる取り組みを訴えました。

アメリカで黒人差別の撤廃を求める公民権運動を率いてノーベル平和賞を受賞したキング牧師は50年前の1968年4月4日、南部のテネシー州で暗殺され、現場となったホテルは現在、キング牧師が取り組んだ公民権運動を伝える博物館となっています。

2日、次女のバーニスさん(55)が訪れて講演を行い、「アメリカだけでなく、世界中で社会の分断や対立という課題に直面している」と語りました。そのうえで「キング牧師が残した思いに今こそ光を当てるべきだ」と述べて、差別の撲滅に人々がさらに取り組むよう訴えました。

アメリカではトランプ政権の下、社会の分断が深刻化しているとされ、去年8月には白人至上主義を掲げる団体と人種差別に反対するグループが激しく衝突する事件が起きました。キング牧師が凶弾に倒れて50年たってなお、人種をめぐる対立が依然として根強く残っています。

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