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2015.05.28
日本動物園水族館協会、今後のイルカの入手や繁殖の方法など協議
http://www.youtube.com/watch?v=iX6mrr-EQ30
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00293427.html
イルカを今後どのように確保するのか、日本の水族館が対応に苦慮する一方、ヨーロッパでは、イルカの飼育自体に待ったの声が上がっている。
ドイツ西部デュースブルクにある動物園で、目の前に迫るイルカに、手をたたいて喜ぶ子ども。
1日に3回行われる観客参加型のイルカショーは、休日ともなれば、満席になるほどの人気ぶりとなっている。
観客は「いいショーだね。イルカがこんなにアクロバティックだなんて知らなかったと話した」と話した。
しかし、ドイツでも、イルカを取り巻く環境は今、厳しさを増している。
ドイツでは、かつては10カ所以上あったイルカショーも、相次ぐ批判などを受けて、今では、ここを含む2カ所を残すのみとなった。
動物愛護先進国でもあるドイツ。
「イルカショーは虐待だ」と愛護団体などから批判を受け、ショーを取りやめる動物園が相次いでいる。
観客は、「人間としては、ショーはイルカに良くないと思う。でも、母親としては、子どもにとって、とてもいいことだと思うし、ジレンマね」、「動物を狭い場所に住まわせたり、あまりこういう施設が多いのは良くない」などと話した。
イルカの飼育を初めて50年のこの動物園。
現在いる7頭のうち2頭は、キューバとメキシコで捕獲された野生イルカ。
ほかの5頭は、別の水族館で生まれた繁殖イルカ。
動物園の獣医師は「わたしたちは、イルカショーだけでなく、生態や自然環境での脅威を学んでほしいですし、その(生態)調査もやっています」と話した。
今後も、飼育は続ける方針だという動物園側。
現地の動物愛護団体は、ショーだけでなく、飼育そのものの禁止を目指して、ヨーロッパ各地で活動を活発化させていて、実際、飼育をやめる施設が増えている。
動物愛護団体「WDSF」のユルゲン・オルトミュラー氏は「(将来的には)ドイツだけでなく、ヨーロッパ全域で、イルカがいる水族館は閉鎖されるでしょう」と話した。
2013年には、スイスで、イルカの輸入を禁止する法改正が行われるなど、ヨーロッパでは、イルカを目にする機会が減りつつあるのが現状となっている。
そうした流れの中で、和歌山・太地町の追い込み漁で捕獲したイルカの入手を今後しないことを決定した日本動物園水族館協会。
21日、水族館「うみたまご」の田中 平館長は「いろいろな選択肢を考えている。その中の1つとして、脱退の可能性もあり得る」と話していた。
脱退の可能性を示唆する声も出始める中、日本動物園水族館協会は28日、総会を開き、今後のイルカの入手や繁殖の方法などについて、協議した。
日本動物園水族館協会の荒井一利会長は「イルカを飼育してる園館からのご発言がありまして、1つは不満。(不満の声は)5?6件だったと思います。(脱退の話は?)具体的な話はありません。今後、どのようなことを検討をしなければいけないのか、検討を始めた」と話した。
世界的に吹く逆風の中、イルカの確保に向けた日本の模索は続く。