http://www3.nhk.or.jp/news/html/20180405/k10011391691000.html
原発事故に伴う避難指示が去年一部の地域で解除された福島県浪江町で、事故後初めて、認定こども園が開園しました。
福島県浪江町では原発事故のあと全域に避難指示が出され、町内の保育所と幼稚園が休園になりましたが、去年の春一部の地域で避難指示が解除されたことから、認定こども園を整備していました。

5日の開園式にはこども園に通う3歳から5歳までの13人が母親や父親とともに出席し、園長から一人一人名前を呼ばれると元気よく返事をしていました。

浪江町の馬場有町長は「子どもたち一人一人に寄り添い、ご家族の皆様が『ここに入園してよかった』と言って卒園できるよう、職員一丸となって取り組んでいきます」と述べました。

認定こども園には保育士4人のほか栄養士と調理師が常駐し、食材ごとに放射性物質の値に問題がないことを確認してから給食を提供することにしています。

また、施設内の放射線量も全国の大気中の平均値とほとんど変わりませんが、保育士がデータに変化がないか、毎日周辺で測定することにしています。

26歳の父親は「子どもたちも喜んでいます。いちばん大切なのは子育てなので、こういう施設ができてうれしい」と話していました。また24歳の母親は「子どもを預けて働くことができます。放射線量も測ってくれているので特に心配ありません」と話していました。
4月5日 12時41分