時事通信 2018/04/05-20:05

三重県は5日、神社のしめ縄などに使う大麻を栽培するため、大麻取締法に基づく栽培者免許を県内の団体に交付した。同免許の交付は県内で初めて。

免許が交付されたのは、三重県内の神社関係者らでつくる「伊勢麻振興協会」(同県伊勢市)。

同協会は当初、全国の神社への供給を目指して免許を申請した。
しかし、県は昨年1月、大麻は他県でも生産されているほか、外国産や化学繊維でも代替できると判断し、免許を交付しなかった。

このため同協会は今年1月、供給先を県内に絞って再申請。
県は多度大社(桑名市)など県内2カ所の神社に供給先を限定し、栽培地周辺に高さ2メートル以上の柵や監視カメラを設置することを条件として、栽培を認めることにした。

栽培される大麻は、麻薬効果のある成分をほとんど含まない品種で、同協会は8月ごろの収穫を予定しているという。

三重県の担当者から大麻栽培者免許を交付される伊勢麻振興協会の理事(右)=5日午後、津市
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