◆巨大な網で宇宙ゴミを集める提案【動画】

地球の周りを飛ぶ人工衛星の残骸の数は、未来の宇宙飛行を深刻に脅かすほどになっている。
英国のエンジニアチームは、巨大な網と銛を使って宇宙ゴミを捕まえる100キロほどの機体を開発した。
国際宇宙ステーション(ISS)に到着した「Remove DEBRIS」は、ISSで数週間待機し、5月には宇宙での実験を開始する。

Remove DEBRISは網、銛、誘導システム、そして機体の動きを遅くして地球に落下させる「帆」という4つのパーツを持つ。
初回の実験のため、Remove DEBRISは「実験用」ゴミとして小さな四角い人工衛星2機を用意した。
うち1機は網で回収されて軌道上から落下し、もう1機では銛の正確さがチェックされる。
最後に、「帆」が正常に機能するかチェックされる。

宇宙の「掃除人」開発プロジェクトを率いるグリエルモ・アリエッティ教授は、「銛と網」は他の研究者が提案する「ロボットアーム」より安価だと指摘。
網でゴミを集めることは格段に安くつく上、宇宙ゴミの動きが速すぎると、ロボットアームは網と違って捕まえることができないとの見方を、BBCのインタビューで示した。

動画:https://youtu.be/7CEH9V9psKY

スプートニク日本 2018年04月05日 19:30
https://jp.sputniknews.com/science/201804054746848/