九州豪雨きっかけに対立 漁協「海底の土砂の撤去を」 町は「暴力的言葉」理由にNO 福岡県
4/5(木) 18:40配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180405-00000005-tncv-l40

九州豪雨をきっかけに、福岡県吉富町では町と漁業組合の対立が続いています。

漁協側は海底にたまった土砂の撤去を求め、町に対し無言の抗議。

声を出さない理由は対立の経緯にありました。

5日朝、吉富町役場の前では、地元の漁協の関係者などおよそ40人が抗議活動を行いました。

しかし、だれも声を発しません。

漁協によると、去年7月の九州豪雨で、吉富港から沖に出るための航路に土砂などがたまり、満ち潮の時しか漁に出られない状況が続いていますが、町が土砂の撤去作業を放置し続けています。

【吉富漁業協同組合 山本宗一 組合長】
「(漁獲量は)3分の1に減った。もう9ヵ月泣いてきた。漁出られずに」

漁協組合長は5日、事態の改善を図ろうと今冨壽一郎町長に陳情書を提出しましたが−。

【吉富町 今冨壽一郎 町長】
「当時の組合長がうちの職員に対して、役場の庁舎内で暴力的な言葉とか恫喝をした。組織が一新して民主的で健全な組織になるべき。状況が変わらないので、今までと対応も変わらない」

町長は、前組合長の言動を巡るトラブルを理由に、豪雨以降、土砂の撤去を拒み続けています。

【吉富漁業協同組合 山本宗一 組合長】
「前の組合長が何も考えないまま1人で突っ走った。役場に頭を下げて一緒に協力し合わないと漁ができない」

以前のトラブルを踏まえ、無言の抗議をした漁協側。

しかし町の新年度予算には土砂の撤去費用が盛り込まれておらず、今後も両者は平行線をたどりそうです。