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富山の春の花といえばチューリップ。県の花に指定され、県民に広く愛されているそのチューリップですが、先日6ちゃんニュース投稿に『変わったチューリップ』の写真が寄せられました。いったいどんなチューリップなんでしょうか。

 見たこともない珍しいチューリップを見つけたのは富山市の高畑幸雄さん。

 自宅を訪ね、その貴重な実物を見せてもらうと…。

 「これ、葉っぱと茎がひっついたような感じで」「これが花で完全に一体化した感じ」

 こちらがそのチューリップ。

 なんと!『花』と『葉』、『葉』と『茎』がくっついて一体化してしまっているではありませんか!高畑さんは水遣りをしているときに1本だけがこの不思議な状態になっているのに気づきました。

 「4、5日前から咲き始めたんですけど花が折れているのかなと思って見たら合体しているからびっくりして」

 高林さんのお宅では10年ほど前から毎年チューリップを育てていますが、こんな形をしたチューリップは初めてだといいます。

 このチューリップも去年の11月に球根を植えいつもと同じように世話してきたといいますが、いったいなぜこんな変わったチューリップが誕生したのでしょうか?

 専門家は…専門家「園芸研究所で非常にたくさんの品種を作っていますけど、その中でも稀に見る症状」県園芸研究所の池川研究員はこう分析します。

 「去年は7月が暑くてそれ以降すずしくなったのでその関係もあるかも」

 池川研究員によりますと、チューリップは7月から8月にかけて球根の中で芽が分化。

 気温が低いときに葉、高いときに花びらを作ろうとします。

 去年の夏場、葉や花びらをつくるチューリップの大事な時期に異常気象だったことがこの『分化』に影響を及ぼしたというのです。

 実際、気象台に確認すると去年の夏は7月に平年より2度ほど気温が高く、一方、8月は台風の影響でくもりや雨の日が多いなど気象変動の激しい夏だったと言えるそうです。

 「花芽が分化して葉っぱになろうか花びらになろうかというときにたまたまこういうふうにくっついた」Qどっちに分化しようか決め切れなかった?「そうですね」

 この珍しいチューリップは、ちょっぴり『優柔不断』なチューリップだったのです。

 なお、この優柔不断なチューリップですが毎年700品種・300万本ものチューリップが咲き誇るチューリップフェアでも年によってはときどき見られるそうです。

 高畑さんはこの球根で来年も珍しい花が咲くかどうか見守りたいと話していました。

2018年04月09日 18時58分
チューリップテレビ
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