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4月9日 22時35分
小野寺防衛大臣とベトナムのリック国防相が防衛省で会談し、中国が拠点構築の動きを強める南シナ海の情勢をめぐってASEAN=東南アジア諸国連合と中国の間で解決に向けた「行動規範」を早期に策定することが重要だという認識で一致しました。

会談で小野寺防衛大臣は中国が海洋進出を強めていることを念頭に、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序こそが国際社会の安定と繁栄の礎だとして連携を呼びかけました。

これに対しベトナムのリック国防相は、中国が拠点構築の動きを強める南シナ海の情勢について「おさまっているが現場では衝突の可能性が多少残っている」と述べ、ASEANと中国の間で解決に向けた「行動規範」を早期に策定することが重要だという認識で一致しました。

また北朝鮮問題をめぐって小野寺大臣が「核・ミサイルの廃棄を実現するためには最大限の圧力を維持することが必要だ」と述べたのに対し、リック国防相は日本を含む国際社会と協力していく考えを示しました。

一方、両大臣は両国が海洋安全保障の分野で協力することなどを盛り込んだ共同ビジョンに署名し、防衛面での交流を強化していくことで合意しました。

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