ご飯はこうして「悪魔」になった〜大ブーム「糖質制限」を考える
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49908

糖質制限派のメッセージは過激なほどに明快である。
『炭水化物が人類を滅ぼす』『日本人だからこそ「ご飯」を食べるな』といった本のタイトルに始まり、
糖質制限の第1人者である江部康二氏の著書『主食をやめると健康になる』の帯のメッセージは
「ご飯・パンの糖質が現代病の元凶だった!」である。

もし糖質を中心に食べることが、人類という種にまったくそぐわないものであれば、
栄養摂取の8割強が炭水化物からであった昭和初期の人々は次々と生活習慣病を発症していただろう。

しかし生活習慣病にかかるのはかれらではなく、
糖質からの栄養摂取がそこから2割近く落ち込んだわれわれなのである。
この矛盾を私たちはどう説明したらいいのだろう。