http://www3.nhk.or.jp/news/html/20180412/k10011400201000.html
日本の技術や円借款を活用して建設が進められている、インドネシア初となる地下鉄で利用される車両がこのほど日本から首都ジャカルタに到着し、12日報道陣に公開されました。
この地下鉄はジャカルタ中心部と南部を結ぶ全長15キロ余りの路線で、およそ1200億円の円借款を活用して、日本と地元の建設会社による共同企業体が来年3月の完成を目標に建設を進めています。

この路線で導入される日本製の車両が、12日ジャカルタにある車庫で報道陣に公開されました。車両は全長が20メートル、高さ4メートル、幅3メートルで、合わせて96両を大手鉄道車両メーカーの「日本車両」と、「住友商事」が受注し、これまでに12両が納入され、今後試運転が行われる予定です。

車両を視察したジャカルタのアニス知事は「この事業が完成すれば、ジャカルタの多くの人たちが効率的に街を移動することができるようになる」と述べて、この地下鉄が世界最悪とも言われるジャカルタの交通渋滞の改善につながることへの期待を示しました。
日本側としても今回の事業で実績を示し、インドネシアが進める新たなインフラ開発の受注につなげたい考えです。
4月12日 14時31分