大分市教委は10日、大分市里の国指定史跡「亀塚古墳」(長さ約116メートル、高さ約10メートル)の一部が何者かに壊されたと発表した。

 古墳を覆う葺ふき石約40個がはがされ、上部に設置されているレプリカの円筒埴輪はにわ(高さ約1メートル)も3基が破壊されていた。市教委は県警に被害届を提出する方針。

 市教委によると、10日午前9時頃、古墳に隣接する資料館の館長が周囲を巡回した際に発見した。はがされた葺き石は、古墳中央部上段に埋め込まれていたもので直径は約20センチ。埴輪には葺き石をぶつけたような痕があったという。

 亀塚古墳は5世紀初頭に築造されたとされる前方後円墳で、古墳がある一帯は夜間も立ち入りが可能。8日午後2時頃の巡回では異常はなかったという。

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