逆走防止、オレンジ色「入り口」青色は「出口」
2018年04月18日 16時42分
www.yomiuri.co.jp/national/20180418-OYT1T50024.html

 多発している逆走事案を防ごうと、山形県内の高速道路を管理するNEXCO東日本は昨年5月、山形自動車道の庄内あさひIC(鶴岡市)と、日本海東北自動車道の庄内空港IC(酒田市)で、本線に入る道路と出る道路の路面をオレンジ色と青色に色分けした。
 両ICは、スロープ状の道路を走行して高速道路を上り下りする構造ではなく、「平面交差」で高速道路とつながっているため、「誤って反対車線に進入する危険性が高い」(同社山形管理事務所)という。このため、進入禁止の看板を立てるだけでなく、路面も色分けすることで、「動体視力が低下したドライバーにも進入方向を分かりやすくした」。
 逆走監視機能を搭載したドライブレコーダーも市販されている。
 昨年12月に販売を始めたのは、車用品販売大手「オートバックス」(東京都)。全国2500か所以上のICやサービスエリア(SA)などを登録しており、ICやSAなどに近づくと、ドライブレコーダーの画面に「逆走注意」と表示される。万が一、逆走した場合には「逆走しています」と大きな音声で注意喚起する仕組みだ。
 オートバックス山形北店(山形市馬見ヶ崎)では主に60〜70歳代の人や、高齢の両親の運転を心配する人たちが買い求めているという。価格は3万円程度。長崎俊幸副店長は「逆走はあってはならないが、万が一の備えとして高齢ドライバーにお薦めです」と話す。