日米防衛相会談などのため、小野寺防衛大臣が予定しているアメリカ訪問について、衆議院議院運営委員会の理事会で野党側が、自衛隊の日報問題などの対応を優先すべきだとして反対し、了承されませんでした。

19日の衆議院議院運営委員会の理事会で、野上官房副長官は、アメリカのマティス国防長官との会談などのため、小野寺防衛大臣が20日から22日までワシントンを訪問することに理解を求めました。

これに対し、自民・公明両党と日本維新の会は「日米首脳会談の直後であり、北朝鮮への対応なども議題になる極めて重要な会談だ」などとして理解を示しましたが、立憲民主党や希望の党などは、自衛隊の日報問題などの対応を優先すべきだとして反対し、意見がまとまらず、了承されませんでした。

閣僚の海外出張については、与野党の申し合わせで、衆参両院の議院運営委員会と協議することになっていますが、強制力はなく、麻生副総理兼財務大臣は、了承が得られないまま19日午前、G20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議に出席するため、アメリカに向け出発しました。

このあと開かれた議院運営委員会で、野党側の筆頭理事を務める立憲民主党の手塚仁雄氏は「麻生財務大臣のアメリカ訪問に反対したが、最終的に、政府の責任でアメリカに向かったと聞いており、極めて遺憾だ」と批判しました。

4月19日 13時12分
NHK NEWS WEB
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