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カジノを含むIR=統合型リゾート施設の整備に向け議論が進む中、ギャンブル依存症の人やその家族らが国に依存症対策を求めるシンポジウムが18日夜、東京で開かれました。

シンポジウムは公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」が開き、与野党の国会議員を含むおよそ160人が参加しました。

この中で、パチンコで数百万円の借金をしたギャンブル依存症の30歳の男性が「親に給料を管理されても親の金を盗んでパチンコをしていました。1年前に施設に入ってからは平穏に過ごせていますが、依存症は治っていないと思います。新しい生き方をしたいです」などと依存症から抜け出す難しさを語りました。

主催団体がギャンブル依存症の人の家族およそ220人を対象にアンケート調査をしたところ、1割余りの家族が1000万円以上の借金の肩代わりをしたことがあると答え、半数以上の家族が深刻な家庭不和や離婚に至ったと回答したということです。

主催団体の田中紀子代表は「カジノの議論を進めるなら、国は依存症対策を民間団体や医療機関とも連携して考えてほしい」と話しています。

4月19日 4時44分
NHK NEWS WEB
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