兵庫県三田市は「男性のための電話相談」を開設し、26日から毎月1回の対応を始める。男性に限定した相談窓口を通年で設けるのは、県内の市町では初めてという。男性の相談員が家庭や職場、恋愛、生き方など、幅広い悩み相談に応じる。

 開設のきっかけは昨年、市の第5次男女共同参画計画を議論する審議会で「なぜ女性の相談窓口があって、男性にはないのか」との委員の指摘だった。市が実施した市民意識調査では、仕事や生活に悩みがあると答えた男性は半分ほどおり、うち6割は「相談していない」とした。夫婦やパートナー、子どもとの関係、体や心の不調など、何でも話せる場を目指す。

 毎月第4木曜日の午後5〜7時、三田市の市民活動推進プラザ専門アドバイザーの横田親さん(35)が相談に応じる。横田さんは人材開発会社を経て丹波市議を1期務めた。市まちづくり協働センターは「豊富な経験に基づくアドバイスを期待している」とする。

 市は1995年4月に、女性の悩み相談(現在は女性のための相談)を開設。月〜金曜日と第2、第4土曜日に専門の相談員2人体制でさまざまな相談に応じている。年間350件程度の相談があるという。

 男性限定の相談窓口は県が2000年に開設。男性の臨床心理士が月に2回の電話相談に応じている。

 三田市の「男性のための電話相談」は無料。TEL※電話番号はソース先でご確認ください(対象時間のみ)。制度の問い合わせは同センターTEL※電話番号はソース先でご確認ください

2018/4/20 05:30
神戸新聞NEXT
https://www.kobe-np.co.jp/news/sanda/201804/0011179514.shtml