昨年10月の衆院選投開票日前日、兵庫県川西市の公用車が軽乗用車と衝突して女性2人が死傷した事故で、兵庫県警交通捜査課と川西署が近く、公用車を運転していた同市選挙管理委員会の男性職員(52)=三田市=を自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで書類送検する方針を固めたことが20日、捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、男性職員は事故前、衆院選の準備で1カ月に200時間を超える残業をしていたという。県警は過労が事故につながったとみており、職員の長時間労働を把握しながら適切な措置を取らなかったとして、当時上司だった市選管の男性事務局長も道路交通法違反の疑いで書類送検する方針。

 事故は昨年10月21日午後5時ごろ、川西市大和西の国道173号で発生。軽乗用車を運転していた大阪市東淀川区の無職女性=当時(66)=が死亡し、同乗の女性(59)が骨盤骨折などの重傷を負った。公用車の男性職員にけがはなかった。



神戸新聞NEXT 2018/4/20 22:03
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