◆警察犬の競技会、和歌山で開催

犯人の足取りの追跡や隠れている人の捜索など、種目ごとに嘱託警察犬の能力を競う競技会が21日、和歌山市西の鑑識科学センターと交通センターで開かれた。
嘱託警察犬の嗅覚(きゅうかく)能力の把握や実際の現場での対応力の強化のため、県警が毎年実施。
今回はシェパードなど警察犬計25頭と指導手14人が参加した。

競技会では、布についた犯人のにおいをかぎ分ける臭気選別の部、がれきに見立てた箱の中に隠れた人を発見する捜索救助の部など3種目が実施された。
捜索救助の部では、指導手が「行け」「探せ」と声を張り上げて指示を出すと、各警察犬が会場内を勢いよく駆け回ったり、鼻を地面にすりつけてにおいをかいだり、懸命に隠れている人の捜索に当たった。

県警鑑識課によると、県内の嘱託警察犬の出動件数は近年増加傾向といい、29年の出動件数は45件だった。
同課の西本浩一次席は「競技会で警察犬の能力を高め、今後の捜査に取り組んでいきたい」と話した。

写真:隠れている人を捜索する警察犬=和歌山市
http://www.sankei.com/images/news/180422/wst1804220023-p1.jpg

産経WEST 2018.4.22 09:58
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