出国外国人に「顔認証」浮いた人員をテロ対策に
2018年04月22日 09時35分
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20180421-OYT1T50161.html

 法務省は、羽田空港で日本人の帰国審査に使われている顔認証システムを、他の空港にも拡大し、来年度から外国人の出国審査に使う方針を固めた。
 複数の出国審査を審査官1人で並行して担当できるようになるため、浮いた人員は外国人の入国審査や不審者対応に回す予定だ。2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、テロ対策の強化につなげる。
 顔認証システムは、パスポート(旅券)のICチップに保存された顔写真と、出入国審査場で撮影する顔写真とを照合し、同一人物かどうかをコンピューターが判断する仕組み。利用者は旅券を読み取り機にかざし、備え付けのカメラに顔を近づける。同一人物だと認定されれば、入国や出国が許可される。
 審査は15秒程度で終わる上、顔のしわなど加齢による変化にも対応でき、「誤認するケースはほとんどない」(法務省幹部)という。
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