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4月23日 1時19分
韓国で、大韓航空を傘下に置く財閥「ハンジン(韓進)・グループ」の会長は、4年前、客室乗務員のナッツの出し方に怒って旅客機を搭乗口に戻させた長女と、先月、会議中に怒って出席者の顔に飲み物をかけたとされる次女の2人を、すべての役職から辞任させると発表しました。

このうち、長女のチョ・ヒョナ(趙顕娥)氏は、4年前、大韓航空の副社長だった当時、客室乗務員のナッツの出し方に怒って滑走路に向け動き始めた旅客機を搭乗口に戻させた、いわゆる「ナッツ・リターン事件」を起こしました。

また、大韓航空の専務で次女のチョ・ヒョンミン(趙顕※ミン)氏は、先月、会議中に「自分の質問に答えていない」と激怒して出席者を罵倒したうえ、顔に飲み物をかけたとして、警察が暴行の疑いで調べています。

国民の間で批判が高まる中、姉妹の父親で大韓航空を傘下に置く財閥「ハンジン・グループ」のチョ・ヤンホ(趙亮鎬)会長は22日、「会長として、また一家の長として、娘が起こした未熟な行動に惨めな気持ちを禁じえません。すべては自分の不徳です」とする謝罪文を発表しました。

そして、現在、グループ内のホテル運営会社の社長を務める長女と次女の2人を、すべての役職から直ちに辞任させることを明らかにし、韓国の財閥に多い創業家中心の経営体制を改めると強調しました。

(※「ミン」=「日」偏に「文」)