https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180426/k10011418551000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_050

4月26日 18時54分
ことし1月、前橋市で乗用車が自転車に次々に衝突し、女子高校生が死亡した事故で、検察は、車を運転していた85歳の男が低血圧の影響で意識障害の状態に陥って事故を起こしたとして、過失運転致死傷の罪で起訴しました。以前から低血圧の影響で意識が低下した状態になり、医師から運転しないよう注意されていたということです。

ことし1月、前橋市北代田町で乗用車が対向車線にはみ出して、路側帯を自転車で走っていた女子高校生2人をはね、太田さくらさん(16)が死亡し、18歳の女子高生が一時重体になりました。

この事故で、前橋地方検察庁は、車を運転していた前橋市の川端清勝被告(85)が低血圧の影響で意識障害の状態に陥って事故を起こしたとして、過失運転致死傷の罪で起訴しました。

川端被告は、以前から低血圧の影響で意識の低下やめまいの症状があり、医師から運転しないよう注意されていたにもかかわらず運転を続けていたということです。

警察の調べに対しても「気がついたら事故を起こしていた」などと供述していました。

一方、認知機能についても鑑定が行われましたが、捜査関係者によりますと、著しい認知機能の低下は確認できなかったということです。
遺族「防ぐことができた事故では」
事故で亡くなった前橋市の太田さくらさん(16)の両親は次のようなコメントを出しました。

「いまだに娘が亡くなったことが信じられず、受け入れることができません。毎日、娘のことを想っています。娘に会いたい、顔が見たい、声が聞きたい、帰ってきてほしいと願うばかりです。なぜこのような悲惨な事故が起こってしまったのか、防ぐことができた事故ではなかったのかという疑問と悔しさが常に頭をよぎっています。裁判の中で真実が明らかになることを、せつに願っています」