厚生労働省が27日発表した3月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント高い1.59倍だった。企業の求人と求職者ともに減少したが、求職者の減少が大きかった。

 企業の求人を業種別にみると、情報通信業の減少が目立った。一方、企業が生産を増やしていることから、製造業の求人は大きく増えた。人手不足が厳しい建設業や運輸業・郵便業も増加した。雇用の先行指標とされる新規求人倍率は2.41倍と前月比0.11ポイント上昇した。

 正社員の有効求人倍率は1.08倍と前月比0.01ポイント上昇した。調査開始(2004年11月)以来最高となった。

 併せて発表した2017年度平均の有効求人倍率は前年度比0.15ポイント高い1.54倍だった。上昇は8年度連続で、1973年度(1.74倍)以来44年ぶりの高水準だった。

https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL26I3O_W8A420C1000000/?nf=1