◆トランプ氏が宇宙軍構想 「真剣に検討」と演説

トランプ米大統領は一日、ホワイトハウスでの軍関係の行事で演説し「宇宙軍について真剣に検討している」と、既存の陸軍などに加えて宇宙軍を新設する構想への意欲を表明した。
ただ、構想を巡っては政権・与党内でも賛否が分かれており、トランプ氏が宇宙軍を発足させることができるかは不透明だ。

米軍の最高司令官であるトランプ氏は米軍当局者らを前に「君たちは米軍の五軍である陸軍、海軍、海兵隊、空軍、沿岸警備隊に所属している」とした上で「私たちは六番目の宇宙軍について実際に考えている」と言及した。
「私たちは宇宙で軍事的にも他の理由でも大きくなっている」として、宇宙軍を設ける意義を強調した。

宇宙軍構想は与党共和党の一部議員が昨年提案したが、マティス国防長官が「時期尚早」と反対したと報じられた。
だがトランプ氏は今年三月の演説で「宇宙は陸海空と同様に戦闘領域だ」との見解を示し「私たちは宇宙で多くの活動を行っており、宇宙軍が必要かもしれない」と宇宙軍構想を支持する考えを示した。

東京新聞 2018年5月3日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201805/CK2018050302000143.html