ベレンで殺人横行、4日間で39人=自警団対麻薬組織、報復の連鎖か−ブラジル
2018年5月3日 9:30 発信地:ブラジル
http://www.afpbb.com/articles/-/3173360?act=all

【5月3日 時事通信社】ブラジル北部パラ州の州都ベレン郊外で4月29日に女性警察官が殺害されたのをきっかけに、報復とみられる襲撃事件が相次いでいる。2日までの4日間で39人が射殺された。ニュースサイトG1などが伝えた。

 州治安当局者は「(リオデジャネイロを本拠とする)麻薬組織コマンド・ベルメリョの関連組織と(警官らによる非合法の)自警団の抗争ではないか」と推測している。

 女性警官は29日午後、自宅に居るところを武装集団に襲われた。さらに1日には別の警官と海軍兵士が何者かに殺害された。

 一方、女性警官殺害直後から、若者が射殺される事件が続発。2日には13〜17歳の4人が頭に銃弾を受けて死亡した。殺害された若者らは麻薬組織のメンバーとみられている。

 そもそもベレン一帯では1月6日に警官が射殺されたのをきっかけに、報復とみられる事件が続いていた。これまでに警官ら少なくとも9人、麻薬組織側の約70人が死亡したとみられている。(c)時事通信社