朝日新聞 2018年5月3日17時43分

大阪市教育委員会は2日、市のホームページに掲載していた資料2件について、黒塗りにした個人情報が操作などをすれば閲覧できる状態になっていたと発表した。
ともに修正し、これまでに、被害は確認されていないとしている。

市教委によると1件は、4月24日にあった市教委の会議資料。教員の懲戒処分をめぐる情報公開請求に関する議案があり、担当者は関連資料をPDF化。
そのうえで請求者の名前や住所、電話番号、印影をパソコン機能を使って黒塗り処理し、同26日に公開した。
だが、端末の画面上で操作すると黒塗りが外れて閲覧できる状態で、その機能に対応しない端末では、黒塗りもされていない状態だった。
今月1日、請求者本人から指摘があった。それまでのアクセス数は37件だった。

この事案をめぐっては、懲戒処分を議論した会議の議事録やメモを市教委が公文書として残していなかった問題が発覚している。

さらに調べたところ、昨年12月に公開した、市民団体から市教委に宛てた要望書も、団体の関係者の名前や住所が同様に閲覧できる状態だったことが2日に判明した。
それまでのアクセス数は91件だった。

https://www.asahi.com/articles/ASL526FCVL52PTIL02P.html?iref=pc_ss_date