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5月4日 18時36分
ことしのノーベル文学賞の発表が見送られたことについて、村上春樹さんがデビュー当時、よく訪れていた東京・渋谷区にある神社では落胆する声が聞かれました。

村上春樹さんがデビュー当時を過ごした渋谷区千駄ヶ谷の、よく足を運んだという「鳩森八幡神社」では、毎年、ノーベル文学賞の発表の日になると大型のスクリーンが設置され、発表の瞬間を見守るイベントが開かれます。

神社の禰宜を務める平野英二さんはことしのノーベル文学賞の発表が見送られたことについて、「ことしこそはと村上先生の受賞を期待していたので非常に残念です。イベントを訪れる人は年々増えており、ことしもさらに増えるのではと期待していました。地域全体で村上先生の受賞を待ち望んでいたので、本当に残念です」と話し、来年の発表に期待を寄せていました。

書店の反応は

ことしのノーベル文学賞の発表が見送られたことについて東京・豊島区の書店では、残念だという声が聞かれました。

この書店ではノーベル文学賞の発表が近づくと受賞が期待される作品のコーナーを設けたり、受賞作が発表されると特設のコーナーを設けたりしています。

書店の店員は「毎年、大きな反響がある賞なので書店としてはコーナーを作れないのが大変残念です。でも、来年は逆に受賞作への注目が集まっていつもより盛り上がると思うので来年に期待したいです」と話していました。

書店を訪れていた20代の女性は「そういうことがあるのかとびっくりした。話題作があれば、その本を買いたいと思うし、残念だが、来年に期待したい」と話していました。
また50代の男性は「ことしの発表の見送りは賢明な判断だと思う。信頼が損なわれないようにしてもらいたい」と話していました。

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